『殺し屋ジョー』衣装付き通し。

衣装付き通し。

毎度の事だが、作品を、役を生き抜くともうヘトヘトで、何か食べるかすぐ寝るかしないと回復しない(笑)

体は疲れるけど、まだまだ足りない気がするのでたくさん試す。

ニュースで見たのだけど、児童虐待事件の件数が過去最悪になったらしい。

たしかに連日こういうニュースを耳にしている。

なんでこんな話をするかというと、今回の作品、ある家族の悲惨な物語で、その中の娘が親に殺されかけた過去を持っているのだ。

幼い頃の出来事だが、彼女ははっきりと覚えている。それを含め、彼女を取り巻く歪んだ家族(それぞれにおいて現代でも実はかなり身近なものだとも思うのだが。)の、殺し屋ジョーを巻き込んでの無茶苦茶な物語なのだが、この様々なトゲや重りを抱えた娘の行く末は如何に。。というところは一番気になるところでもあり、役者にとってやりがい。

その娘の役をやらせて頂くのだが、慎重に、丁寧に触れていこうと思う。

アメリカ人が書いたアメリカの話。

難しい話、遠く離れた話ではないと思う。

連日報道されている事件に近いことが、この物語ではたくさん匂ってくる。

どこか閉鎖的で、どこか不健康で、

時々どこか正しくて、

どこか切なくて、どこか哀しい。

終いには笑えてきてしまう事もある。

言葉にならない愚かさや哀しさを湛えた空間にどんなに小さくてもいいから灯を灯す。

それが目標。

私の人生の目標でもあるのかな。

そうそう。

父から、こんなに可愛らしいホワイトデーのお返しを頂いた。

お弁当をここに入れて稽古に行きましたよ。

お父さん、ありがとう！